この記事は、無料のDeepSeekが書いている
この記事の下書きは、OpenCode上で動く無料モデル
deepseek-v4.1-flash-free(DeepSeek V4.1 Flash Free) が生成した。 「OpenCodeがDeepSeekを無料で使わせる理由」を、まさにその無料の組み合わせで書かせている。この構造自体が、本記事のひとつの結論である。使用したプロンプトは記事内に全文を掲載している。
概要
OpenCode(オープンソースのコーディングエージェント)は、2026年10月15日から DeepSeek V4.1 Flash を「Free」枠で使えるようにした。入力・出力・キャッシュ読み取りがすべて $0(OpenCode Console Models)。DeepSeek本体のAPIは無料枠を持たず、従量課金のみである(DeepSeek API Docs)。つまり、誰もタダで配っていないはずのモデルを、OpenCodeがタダで配っている。
素朴な疑問が3つ出てくる。
- なぜ無料にできるのか(原資はどこから出ているのか)
- 有料プランと何が違うのか
- 「結局、学習データに使われるのでは?」という噂は本当か
そして、この記事にはもうひとつ仕掛けがある。冒頭に書いたとおり、この記事自体を、その無料のDeepSeekに書かせている。無料で使えることの意味を、無料で書かれた文章で説明する、という少しねじれた構成にした。
結論をひとことで
無料提供は「太っ腹」でも「慈善事業」でもなく、OpenCode・DeepSeek・ユーザーの利害が一時的に一致した、期限付きのプロモーションである。原資の内訳は公式には明かされておらず、コストは「値引き」と「評価データ」と「ハーネスへの囲い込み」で回収される。だから無料枠は計画ではなくボーナスとして扱うのが正しい。
前提: 何が無料で、何が有料なのか(公式の数字)
まず事実を押さえる。OpenCodeのモデル一覧には、同じDeepSeekでも無料版と有料版が並んでいる。
| 項目 | DeepSeek V4.1 Flash Free | DeepSeek V4.1 Flash(有料) |
|---|---|---|
| モデルID | deepseek-v4.1-flash-free | deepseek-v4.1-flash |
| 入力 / 出力 / キャッシュ読取(1Mトークン) | Free / Free / Free | 0.30 / 1.20 / $0.006 |
| コンテキスト窓 | 約200K(報道値。公式は明記せず) | 最大1M(報道値) |
| 提供チャネル | OpenCode Console(Console/Zen) | Console / Go |
| データの扱い | zero-retention・学習に使わない(公式記載) | zero-retention・学習に使わない |
| 期限 | 「limited time」表記。終了日は非公表 | 継続提供 |
出典: OpenCode Console Models(料金・無料モデル表) / OpenCode Go(Goとその料金表)(確認日: 2026-10-16)
無料版には終了日もリクエスト数の上限も書かれていない。これが後述の「ボーナス扱い」という結論につながる。コンテキストが200Kと1Mで分かれるという話は報道ベースで、Magicaの記事(2026-10-15)が「無料200K / 有料1M」として報じているが、OpenCode公式は明記していない。
なぜ無料にできるのか
公式は「原資」を説明していない。そこで、公開情報から読み取れる3つの仮説を並べる。どれか1つが正解というより、重なっていると考えるのが自然だ。
1. DeepSeek側の狙い — 「配る」ことが戦略になっている
DeepSeek V4.1 Flashは、そもそも配りたくなる設計になっている。
- 552BパラメータのMoEで、実際に動くのは入力8B・出力16Bのみ(DeepSeek公式発表)。
- KVキャッシュが前世代比で HBM 1/4・SSD 1/8。キャッシュヒット課金がエージェントコストの大部分を占めるため、キャッシュを圧縮できることは serving コストの直接削減になる。
- オフピーク料金はピークの50%。需要を時間で平準化できる。
さらにDeepSeekは発表の中で、OpenCodeを「公式パートナー」として名指ししている(WorkBuddyと並ぶ)。つまり無料枠は、DeepSeekにとって「自社モデルを開発者のワークフローに食い込ませる配布経路」であり、Serving コストが下がった分を配布に振り向けられる、という構図が成立する。
2. OpenCode側の狙い — 無料枠は「ハーネス」への入り口
OpenCodeの収益はモデルではなくハーネス(エージェント本体)の周辺にある。方針は公式のGoalsに明快に書かれている。
- Console/Zen は「sell at cost(原価で販売)」し、マークアップは決済手数料分のみ(Console Models)。
- 有料プラン Go / Go Plus は完全にオプションで、OpenCode本体(MITライセンス)は無料。
- ゴールは「no lock-in(囲い込まない)」と明言されている。
ここで無料モデルの役割が見えてくる。無料モデルは、ユーザーを「OpenCodeというハーネス」に定着させる撒き餌であり、同時に有料プラン(Go/Zen)への導線でもある。実際、DeepSeekのGo枠での月次上限は、10月12日時点で $80 まで引き上げられている(OpenCode Go、Magica)。この一連のキャンペーンは “Operation Cheepseek” と呼ばれており、無料枠はその一環とみられる。
「フリーモデルは回転する」ことを忘れない
OpenCodeの無料モデルは固定ではなく、常にローテーションしている。2026年1月の無料枠(Grok Code Fast 1、GLM 4.7、MiniMax M2.1等)は数か月でほぼ総入れ替えになり、DeepSeek V4 Flash Freeも8月に一度消えている/戻っている(bartlomiejkrupa.dev の定点観測、GitHub Issue #44110)。無料枠は「常に何かは無料」に見えるが、特定のモデルはいつ消えてもおかしくない。
3. 構造的な理由 — 推論コストは落ち続け、評価データには価値がある
第三の見方は、もっと冷めたものだ。推論の限界費用は急速に下がっている。オープンウェイトモデルはプロプライエタリに迫る性能に達し、複数プロバイダが競争的にservingするため価格が崩れる(OpenCode Go のBackground)。
一方で、無料枠の見返りとしてOpenCode/DeepSeekが得るのは 「本物のコーディング作業の評価データとフィードバック」 である。無料モデル各エントリの説明文には、ほぼ例外なく次の定型が付く。
“available on OpenCode for a limited time. The team is using this time to collect feedback and improve the model.”
つまり建前上の取引は、「最先端級の推論を無料で渡す代わりに、実タスクの評価データをもらう」。ただし後述するように、DeepSeek Freeについては「学習には使わない」と公式が明記しており、ここはモデルごとに条件が異なる。
有料プランとの違い
OpenCodeでモデルを使う方法は大きく4つある。「無料枠」はこの中のひとつにすぎない。
| プラン | 価格 | 課金方式 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 無料モデル | $0 | なし | OpenCodeアプリ内限定。枠は回転。モデル次第で学習利用あり |
| OpenCode Go | $10/月 | 月額サブスク | オープン系中心の29モデル。モデル別の月次上限(DeepSeek V4.1 Flashは$80) |
| OpenCode Go Plus | $40/月 | 月額サブスク | Goの上位。上限が約2倍 |
| OpenCode Zen (Console) | 従量課金 | 前払い$20・トークン課金 | 84モデル。Claude/GPT/Gemini等。原価販売 |
| 自前のAPIキー (BYO) | 各社料金 | 各社 | OpenCodeは関与しない。NDA案件の唯一の安全策 |
出典: Console Models / Go / Go Docs(確認日: 2026-10-16)
違いを一言でいうと
- 無料枠 = 期限付きの試供品。アプリ内限定で、いつ消えても文句は言えない。
- Go = 決まった月額で、DeepSeek V4.1 Flashを月$80ぶんまで使える「安定枠」。上限に達したら、Zen残高に逃がす設定もできる。
- Zen = 使った分だけ払う従量制。ClaudeやGPTなど高価なモデルもここに集約される。
- BYO = 自分の契約。OpenCodeを一切通らないので、機密データの懸念が最も小さい。
無料枠の「もう一つの制約」: アプリ内限定
2026年9月以降、Zenの無料枠は OpenCodeアプリ内からのリクエストにしか応答しない ようになった。外部のAPIキーで無料モデルを叩こうとすると FreeTierError / HTTP 403 が返る(Wallabyの解説記事)。「無料」の代わりに、利用経路がハーネスに固定されているわけで、これも前述の「ハーネスへの囲い込み」仮説と整合する。
ネットの噂を検証する
ここが多くの人が知りたいところだろう。X/Redditで流れている代表的な噂を、公式情報で1つずつ確認する。
噂1: 「無料モデルは学習データに使われる」
→ 半分ホント。モデルごとに条件が違う。ただしDeepSeek Freeは「学習に使わない」と明記されている。
OpenCodeのConsoleプライバシー欄は、無料モデルでも条件が異なると明記している(Console Models / Privacy)。整理すると以下のとおり。
| モデル | 学習利用 | 保持 |
|---|---|---|
| DeepSeek V4.1 Flash Free | 使わない | zero-retention |
| GLM-5.3-Flash Free / Space Bunny / LongCat 2.5 / Step 5 | 使わない | zero-retention |
| Big Pickle / LL Alpha / Exo / MiMo-V2.6, V2.5 | 使う可能性あり(無料期間中) | 30日等 |
| Nemotron 3系 Free (NVIDIA) | 試用限定・ログ取得あり | 識別子には紐づけない |
| Muse Spark 1.3 / Gemini 4 Argon Contributor | 学習利用に同意する代わりに割引 | 非ZDR |
| Cat Jam Free | 学習には使わない | 安全目的で30日 |
つまり「無料=学習に使われる」は、無料枠全体について語るなら不正確で、「無料の一部モデルは学習に使われる」が正確。そして今あなたが使おうとしているDeepSeek Freeは、公式記載上は学習に使わない側に分類されている。
噂2: 「DeepSeek Freeは結局、中国のサーバに送られてるのでは?」
→ 一部は事実。ZDR(Zero Data Retention)契約の存在と、法域リスクは分けて考える必要がある。
Goのプライバシー表には、DeepSeekについて「モデル学習: 使わない / 保持: 0日」と記され、脚注に 「DeepSeekとのZDR契約は毎月更新。現在の契約は2026年10月31日まで有効」 とある(Go Docs / Privacy)。
ただしRedditには、DeepSeek系で 中国国内ホストへのルーティングやリージョン同意を求める挙動 を報告する声がある(例: RegionError ... only available hosted in China and requires explicit opt in)。これは「契約で学習しないと言っていること」と「データがどの法域を通るか」という別問題で、両者を混同すると判断を誤る。中国製モデルの経路別リスクは 中国製LLMのセキュリティとオンプレ運用 で詳しく整理している。
噂3: 「OpenCodeはGoのデータをデフォルトで学習に使おうとしている」
→ 未確認。少なくとも現行の公式ドキュメントは「使わない / 0日」と記載している。
Redditには、OpenCodeチームがGoの学習利用を「検討した」というX投稿を根拠にした指摘がある(r/opencode の議論)。だが「チームが選択肢として言及した」ことと「実際にそうなった」ことは別だ。最終的な判断基準は、常に最新の公式プライバシー表を見ること。ここは更新が頻繁なので、記事や噂ではなく一次情報を読むべき領域である。
噂4: 「無料枠でAPIを叩ける」
→ もう叩けない(2026年9月以降)。
前述のとおり、無料枠はOpenCodeアプリ内限定になった。外部スクリプトやプロキシ経由では 403 FreeTierError になる。有料のZenモデルは今もAPIから使える。
検証まとめ
| 噂 | 判定 | 一言 |
|---|---|---|
| 無料は学習に使われる | △ | モデル次第。DeepSeek Freeは「使わない」 |
| 中国サーバに送られる | △ | ZDR契約はあるが法域リスクは別問題 |
| Goは学習に使おうとしている | ×(未確認) | 現行公式は「使わない」 |
| 無料枠で外部APIを叩ける | × | 2026年9月以降アプリ限定 |
この節の限界
ここに書いた「公式の記載」は、あくまでOpenCodeがそう説明しているという意味である。第三者による監査ではない。「契約上使わないと言っている」以上の保証はない。機密・NDA案件なら、記載を信じるかどうかではなく BYOキーで経路を完全に分離するのが唯一確実な選択肢になる。
この記事自体が証拠になっている件(メタ検証)
冒頭の仕掛けに戻る。**この記事は、無料の deepseek-v4.1-flash-free がOpenCode上で書いた。**ユーザーが支払った推論コストは $0 である。
これは単なるネタではない。3つのことを同時に示している。
- 無料枠は実用十分 — 出典を調べ、表を組み、噂を検証する、というある程度複雑なタスクを無料枠で完遂できた。
- 公開情報だけでここまで書ける — 原資は非公開でも、料金表・プライバシー表・モデル発表という一次情報を突き合わせれば、だいたいの構造は復元できる。
- 「無料の代わりに何を渡しているか」が見える — あなたが今読んでいるこの文章は、学習には使わないとされるDeepSeek Freeの出力だが、同時に「無料モデルが実タスクでどう振る舞うか」というフィードバックそのものを提供している。建前の取引を、この記事が体現している。
要するに、OpenCodeがDeepSeekを無料で使わせる理由のひとつは、こうして「無料の実例」が生まれ、回っていくこと自体にある。この記事はその一つのサンプルだ。
実際に使ったプロンプト
この記事を書かせるために、実際にOpenCode(無料DeepSeek)へ渡したプロンプトは次のとおり。自己言及的な構成はプロンプト側で指示している。
今から記事を書いてほしい。内容は「なぜOpenCodeはDeepSeekを無料でユーザーに使わせるのか」。
条件:
- 有料プランとの違いに触れる
- ネット上の噂(例: 学習に使われる)にも回答する
- 公式情報を参照し、記事の中にソースと確認日を書く
- この記事を書いているのが、まさにOpenCodeとDeepSeekであることを記事のポイントとして組み込む
- どんなプロンプトでこの記事を書いているかも、記事の中に含める
- Xで投稿するので、Xで記事を開いてもらえるフックの文章も作る
- その他、面白くなる工夫をする
出力先: xxxxx/content/gardenこの「プロンプトそのものを記事に埋め込む」指示が、メタ検証の節を生んでいる。AIに自分の説明を書かせ、その指示まで公開するという構図は、無料枠の実態を最も正直に反映する方法のひとつだろう。
X投稿用フック(案)
記事をXで拡散するときの投稿文。好みで使い分けてほしい。
案A(構造を突く・本命)
OpenCodeがDeepSeekを無料で使わせるのは、太っ腹でも慈善でもない。 原資・有料プランとの差・「学習に使われる」噂の真偽を、公式ソース付きで全部調べた。 しかもこの記事、それ自体を無料のDeepSeekに書かせてます。使ったプロンプトも載せた。 👇
案B(疑問形で惹く)
なぜOpenCodeは、他社APIが有料のDeepSeekをタダで配れるのか? 答えは「期限付きプロモ × 評価データ × ハーネス囲い込み」。 学習利用の噂も公式プライバシー表で検証。 追記: この記事自体、無料DeepSeekが執筆しています。
案C(メタを前面に)
「OpenCodeがDeepSeekを無料にする理由」を、OpenCode+無料DeepSeek自身に書かせてみた。 有料プランとの違い、学習利用の噂、出典付きの検証、そして書かせたプロンプト全文まで。 無料って何の代わりなのか、が分かります。
締めの定型(どの案にも足すと貼りやすい)
出典付き・確認日つきでまとめました → [記事URL]
まとめ
- OpenCodeの無料DeepSeekは、期限付きプロモーション。原資は非公開。
- 実態は「値引き(DeepSeek)× 評価データ(モデル提供元)× ハーネス囲い込み(OpenCode)」が重なった構図。
- 無料だが、アプリ内限定で、いつ終わってもおかしくない。計画の土台にはできない。
- 「学習に使われる」はモデル次第。DeepSeek Freeは公式上は使わない(ZDR、契約は2026-10-31まで)。ただしZDR契約と法域ルートは別問題。
- 機密・NDAなら、記載を信じるより BYOキーで経路を分離するのが確実。
- そしてこの記事は、その無料枠で実際に書かれた。無料であることの意味を、無料の出力が説明している。
関連ノート
参考資料
- OpenCode Console Models(無料モデル表・料金・Privacy)(確認日: 2026-10-16)
- OpenCode Zen(料金・無料モデル一覧)(確認日: 2026-10-16)
- OpenCode Go(
10/40プランと料金表)(確認日: 2026-10-16) - OpenCode Go Docs(Privacy表・DeepSeek ZDR)(確認日: 2026-10-16)
- DeepSeek: Introducing DeepSeek-V4.1-Flash(公式発表, 2026-09-10)(確認日: 2026-10-16)
- DeepSeek API Pricing(公式料金)(確認日: 2026-10-16)
- Magica: OpenCode adds free DeepSeek V4.1 Flash tier with reported 200K context(2026-10-15)(確認日: 2026-10-16)
- OpenCode公式Xのアナウンス(確認日: 2026-10-16)
- IT之家(無料枠とGo枠の報道)(確認日: 2026-10-16)
- ChainCatcher(無料枠と有料枠の比較報道)(確認日: 2026-10-16)
- Wallaby: “Free tier can only be used from within OpenCode”(2026-10-09)(確認日: 2026-10-16)
- bartlomiejkrupa.dev: opencode is free until the model rotates out(2026-07-25)(確認日: 2026-10-16)
- GitHub Issue #44110: Request to restore the free DeepSeek model(確認日: 2026-10-16)
- r/opencode: OpenCode Go - data retention(噂の出所)(確認日: 2026-10-16)
- Caprock: OpenCode pricing: Go, Zen and your own key(確認日: 2026-10-16)